クラフトビール

ピルスナーとは?味の特徴や歴史について

「ビールとは?」と聞かれて思い浮かべるのは、どのようなものでしょうか?おそらくほとんどの方は「薄い黄金色で苦いビール」を思い浮かべていることでしょう。そのビールこそが、「ピルスナー」タイプのビールです。

この記事では、ピルスナーの特徴や歴史、おいしい飲み方などを詳しく説明します。

この記事の監修者

ビールの縁側 編集部

日本各地のブルワリーからこだわりのビールを直接購入できる、
国内最大級クラフトビール専門の産直通販サイト「ビールの縁側」を運営。会員登録数1万人突破。
編集部メンバー全員が大のクラフトビール好き。


ピルスナーとは?

ピルスナーとは?

ピルスナーとは、チェコのピルゼン地方を発祥とするラガー(下面発酵)ビールです。飲みやすくクセのないすっきりとした味わいは、世界中で愛されています。

大量生産に向くことから世界各国で数多くつくられ、そのシェアは約7割。
日本でビールといえば多くの人がピルスナーをイメージするほど生活に浸透し、愛されているビールだといえるでしょう。

ピルスナーを含むビールの種類について知りたい方は下記のコラムをご覧ください。

>>【早見表】クラフトビールの種類とは?特徴や選び方について

基本情報

発祥国 チェコ
発酵方法 下面発酵
アルコール度数 4~6度
ビールの色合い 麦わら色から黄金色
味の特徴 ホップの苦みと炭酸が強めで、すっきりとした爽快でキレのある味わい

ピルスナーの発祥・歴史

ピルスナーの発祥・歴史

ピルスナーの発祥は19世紀と、ビールの中では歴史が浅いビアスタイルです。

当時上面発酵のビールをつくっていたチェコのピルゼンで、ミュンヘンでつくられている下面発酵のビールを真似ようと醸造技師を招きます。ドイツでつくられていたビールは、もともと褐色でした。
ピルゼンはミュンヘンより軟水であったこと、苦みの強いホップを使っていたことが相乗効果となり、同じつくり方でも明るい黄金色で苦みの強いピルスナーができあがったのです。

今までになかった黄金色ですっきりした味わいのビールは、その目新しさと産業革命のイノベーションと相まって、急速に広まっていきます。

こうして世界中でピルスナーがつくられるようになり各地で人気を集め、現在に至っています。

ピルスナーの種類

ピルスナータイプのビールは、世界各国でつくられています。
その種類は大きく2つに分けられます。

ボヘミアンピルスナー

チェコで最初につくられたタイプのピルスナーです。
色合いは濃い黄金色で、麦芽の香ばしさを感じられるふくよかな味わいが特徴です。
本格的なものはチェコのザーツホップを使用し、トリプルデコクションという伝統的な製法でつくられます。

ジャーマンピルスナー

ドイツでつくられるピルスナータイプのビールです。
ボヘミアンピルスナーより薄い麦わら色で、ホップのきいたすっきりとしたキレのある味わいとなります。
日本のビールはドイツのスタイルを手本としているので、ジャーマンピルスナーの流れを汲んでいます。

ピルスナーの選び方

ピルスナータイプのビールは、どのように選ぶとよいのでしょうか?

国で選ぶ

ピルスナータイプのビールは世界各国でつくられていますが、味や香りにそれぞれ違いがあります。
発祥であるチェコやドイツ、ヨーロッパ各国やアメリカ、またアジアでつくられているものなど、国ごとの特徴を飲み比べて味わうのもよいでしょう。

銘柄で選ぶ

日本のビールメーカーでつくられるのは、ほとんどがピルスナータイプです。
それぞれ原料や風味などを銘柄によって変えていますので、色々と試してみるのがおすすめです。
最近では、小規模醸造所でも多くのピルスナーがつくられはじめました。
大手メーカーや海外のビールと飲み比べて違いをみるのも、楽しい飲み方ですね。

おすすめのピルスナー5選

ここで、おすすめのピルスナーを5種類紹介します。

おすすめ①:【横浜ベイブルーイング】ベイピルスナー

おすすめ①:【横浜ベイブルーイング】ベイピルスナー

「横浜ベイブルーイング」は、2013年に横浜で設立されたブルワリーです。「世界一のピルスナー」をつくることを目指し、日々挑戦を続けています。「ベイピルスナー」は、横浜ベイブルーイングの看板商品。
チェコの最上級ザーツホップを使い、伝統的な「トリプルデコクション」製法でつくられるなど、オールドスタイルの黄金色をしたボヘミアンピルスナーです。チェコの国際的なビール品評会「ゴールド・ブリュワーズ・シール」でアジア初の金賞に輝くなど、本場チェコでも認められているクオリティの高いビールです。

>>(横浜ベイブルーイング)【3L樽】ベイピルスナー

おすすめ②:【NORTH ISLAND BEER】PILSNER(ピルスナー)

おすすめ②:【NORTH ISLAND BEER】PILSNER(ピルスナー)

「NORTH ISLAND BEER」は2003年に札幌市で開業したブルワリーです。2009年に江別市に工場移転し、こだわりのクラフトビールをつくっています。カナダでの修業時代に授かった恩師からの言葉を胸に、「感動を生みだすビール造り」をコンセプトとしています。「PILSNER(ピルスナー)」は、ホップの華やかな香りとほどよい苦みが心地よい、クリーンですっきりとした味わいのラガービール。「華やかに香る王道のラガー」と呼ぶにふさわしい出来栄えです。

>>(NORTH ISLAND BEER)【3L樽】PILSNER<ピルスナー>

おすすめ③:【盛田金しゃちビール】金しゃちビールピルスナー

おすすめ③:【盛田金しゃちビール】金しゃちビールピルスナー

「盛田金しゃちビール」は大手にはない品質や特徴のあるビールづくりを目指し、1996年に愛知県で創業した、クラフトビール界では老舗のブルワリーです。日本の風土や食文化、日本人の味覚に合った味わいを「金しゃちビール」に織り込んでいます。「金しゃちビールピルスナー」は、北ドイツ地方で発達した伝統的なジャーマンピルスナーです。ゴールドできれいな色合いに、きめ細かな純白の泡立ちが特徴。華やかなホップの苦味が効いており、モルトのキレも感じられる深い味わいのビールです。

>>(盛田金しゃちビール)【3L樽】金しゃちビールピルスナー

おすすめ④:【Nikko Brewing】THE NIKKO MONKEYS PREMIUM LAGER

おすすめ④:【Nikko Brewing】THE NIKKO MONKEYS PREMIUM LAGER

「Nikko Brewing」は、栃木県の日光にあるブルワリーです。奥日光をもっと魅力的な場所にしていく、そんな熱い思いをビールづくりに注いでいます。「THE NIKKO MONKEYS PREMIUM LAGER」は、カナダ産大麦麦芽「Premium Two Row Malt」のみを使用し、奥日光の天然水を仕込み水として使ったプレミアムラガーです。モルト由来の芳醇なコクと甘みが感じられ、ザーツホップの華やかなアロマとライトな苦味が全体のバランスを取っています。上品ですっきりとした味わいは、何杯飲んでも飽きがきません。

>>(NikkoBrewing)【3L樽】THE NIKKO MONKEYS PREMIUM LAGER

おすすめ⑤:【石川酒造】多摩の恵ピルスナー

おすすめ⑤:【石川酒造】多摩の恵ピルスナー

「石川酒造」は、東京にある150年以上の歴史を持つ酒蔵です。明治期にビールづくりをしていた歴史をもっている酒蔵が、1998年にビール醸造を再開しました。ビールの醸造には、清酒にも使用される自社天然地下水をぜいたくに使っています。「多摩の恵ピルスナー」は澄んだ黄金色で、すっきりとした口当たりと爽快感のある喉ごしが特徴のビール。ほどよいコクも感じられ、麦芽とホップの香りバランスもすぐれています。

>>(石川酒造)【3L樽】多摩の恵ピルスナー

ピルスナーの美味しい飲み方

ピルスナーの美味しい飲み方

ピルスナーの特徴は、爽やかな味わいとすっきりしたのど越しです。それをより楽しむためには、缶や瓶から直接飲まずにグラスに注いで飲むことを強くおすすめします。ビールの注ぎ方にも色々と種類があり、注ぎ方によって味が変わるのもまた面白いところ。

ここでは、「3度注ぎ」という方法を紹介します。

  1. ビールを6度前後まで冷やし、グラスもあらかじめ冷蔵庫で冷やしておきます。
    グラスが汚れているとうまく泡が立たないので、きれいに洗って自然乾燥させておくとよいでしょう。
  2. 高い位置から泡がグラスいっぱいになるように注ぎ、泡がグラスの半分程度になるまで待ちます。
  3. 泡がグラスから数センチ盛り上がる程度に、ゆっくりと2度目のビールを注ぎ入れます。
  4. 泡がグラスのふちまで下がったら、再度泡が盛り上がるまでビールを注いで完成です。

泡とビールの比率が3:7くらいになるように注ぐと、ピルスナーの味わいを十分に楽しめますよ。

まとめ

ここまで、ピルスナーについて詳しく説明してきました。世界中でつくられており、日本ではとくになじみの深いビールがピルスナーです。飲みやすく爽快感のあるピルスナーは、ビールらしいビールといえるかもしれません。

つくられる国や銘柄によって、少しずつ違うというのも面白いところです。クラフトビールメーカーでも特徴あるピルスナーがたくさんつくられていますので、ぜひ飲み比べてピルスナーの奥深さに触れてみてくださいね!

「ビールの縁側」では、全国のブルワリーから直送のこだわりのクラフトビールを豊富に取り揃えています。好きな時に、好きなブルワリーから、好きな銘柄でお楽しみください!

クラフトビールといっても種類が豊富にあり、ホップの苦味や香りがクセになる「IPA」や、コクの深さが日本人に合う「ペールエール」などさまざまです。

>>IPAビールとは?味の特徴や歴史について

>>ペールエールおすすめ10選!特徴や歴史、クラフトビールの基本もご紹介

売れ筋ランキングでは週間ランキングや、クラフトビールの種類別ランキングが分かり、最近のトレンドが把握できます。これまで知らなかったクラフトビールに出会え、嬉しい発見ができるはず。

またどのビールが自分好みなのかイマイチわからない方のために、「飲み比べセット」をご用意しました。きっとあなたのお気に入りの味が見つかりますよ。

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