ゴールデンエールはビアスタイルの一つであり、その名前は鮮やかな黄金色に由来します。まろやかな味わいとスッキリとしたキレが特徴であり、麦芽の甘さやほのかな柑橘系の香りが楽しめます。
ゴールデンエールは、軽快な口当たりや心地よい苦味が楽しめることで人気です。そこで今回は、ゴールデンエールの特徴や、さらに美味しく飲める方法などをご紹介します。
目次
ゴールデンエール(Golden Ale)の特徴とは?
ゴールデンエールはその名前からもわかるように、明るい金色をしています。一般的には透明感があり、魅力的な外観が特徴です。ここではゴールデンエールの歴史や基本情報をご紹介します。
ゴールデンエールの歴史
諸説ありますが、ビアスタイルのゴールデンエールは、1960年代から1970年代にかけてイギリスのビール文化の中で進化してきたと言われています。
ゴールデンエールは中世から存在しており、醸造技術や地域の風土によってさまざまなスタイルが発展してきました。
当時のイギリスでは、大量生産されたラガーが主流でしたが、若い消費者層にエールビールを楽しんでもらうために造られたと言われています。
それから、世界中でゴールデンエールの人気が高まり、多くの醸造所が独自のバリエーションを増やしたのです。
また、ベルギーでゴールデンエールが広まったことに関しては、ビール評論家のマイケル・ジャクソン氏がその多様性と高い品質に注目し、評価を高めることに貢献しました。彼はビールの特徴やビアスタイルについて解説し、多くの人々にその魅力を伝えたのです。
ゴールデンエールの基本情報
ここではゴールデンエールの概要をまとめました。ゴールデンエールについての知識を持つことで、飲んだときに一層美味しさを感じられるでしょう。
ゴールデンエールの基本情報 | |
---|---|
発酵方法 | 上面発酵 |
アルコール度数 | 一般的に4%から5% |
原材料 | モルト(麦芽) ホップ エール酵母 水 |
ビールの色合い | ゴールド |
上記は一般的なゴールデンエールですが、多様なスタイルが存在し、醸造所や地域によって異なります。
また、ゴールデンエールの発酵方法でもある上面発酵は、15℃から24℃の温度下で行われ、タンクの上部で発酵させる方法です。
発酵が進む途中で、酵母がビール内で炭酸ガスとアルコールを生成し、ビールのアルコール度数と炭酸ガスの濃度が上昇します。
味わいバランスと金色の麦芽風味
ゴールデンエールは、バランスの取れた味わいと独特の風味とフルーティーな香りが特徴です。一口飲むと、華やかな麦芽の香りが広がり、軽やかな甘さが舌に広がります。
柑橘系の苦味や麦芽の風味が穏やかに感じられるため、重たさを感じずに最後まですっきり飲めるでしょう。
ホップの苦味は程よく調整されており、ビターさがほんのりと感じられますが、主張せずに麦芽の風味と調和しています。
ゴールデンエールとペールエールの違い
ゴールデンエールとペールエールは、両方ともエール(エールビール)の種類ですが、いくつかの違いがあります。
ペールエールは、やや淡い琥珀色が特徴です。麦芽の風味がより豊かで、キャラメルのようなテイストが感じられます。ゴールデンエールよりも3倍以上のホップをしてしており、ホップの苦味もやや強めで、ビターさが前面に出ているビールです。
ゴールデンエールとペールエールは上面発酵という面では同じです。ゴクゴク飲みたい方なら「ゴールデンエール」、じっくり味わいたいなら「ペールエール」といったように、シーンによってそれぞれ飲み分けるのも楽しいですよ。
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ゴールデンエールの飲み方やグラスの選び方
ゴールデンエールをより楽しみたい方は、飲み頃温度やグラスにこだわりませんか?
適温は約7〜10℃
エールゴールデンの飲み頃目安は、7〜10℃程度が適切です。これによりビールの風味や香りが最も引き立ち、味わいがバランスよく感じられます。
冷たすぎると香りが閉じてしまうので気をつけてくださいね。適温にしてビールの風味と香りをじっくりと楽しみましょう。
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香りが引き立つグラス
チューリップ型のグラスは飲み口がくびれており、ゴールデンエールの香りが逃げにくく、豊かなアロマが楽しめます。
さらに泡立ちや炭酸の持続性だけではなく、グラスの形状がビールを美味しそうに見せる効果もありますよ。
グラスに注ぐ際には適度に泡立たせることで、ビールの炭酸ガスが逃げるのを防げます。ぜひ試してみてください。
ビール愛好家におすすめのゴールデンエールに合う料理
ゴールデンエールは、軽い味わいと穀物の風味が特徴的なビールです。そのためさまざまな料理との相性が良いです。
フィッシュゴールデン&チップス:ゴールデンエールの爽やかさと麦芽の風味が揚げたての魚やポテトと相性抜群です。ビールの苦味や炭酸が揚げの油っぽさを解消させ、バランスの良い組み合わせとなります。
ローストチキン:ゴールデンエールの軽いキレと麦芽の風味が、ローストチキンの香ばしさと合います。
グリル野菜:ゴールデンエールは軽い味わいを持つため、グリル野菜との相性も良いです。
チーズ:ゴールデンエールの穀物の風味と麦芽の苦味は、クリーミーでまろやかなチーズと相性が良いです。
ゴールデンエールはどんな料理との組み合わせでも楽しめるビール。 好みに合わせて、美味しい料理とのペアリングを試してみてくださいね。
ゴールデンエールの魅力をさらに楽しむ方法
ゴールデンエールの魅力をさらに楽しむためには、いくつかのビアスタイルに関して知っておきましょう。それぞれのビアスタイルの比較ができて、もっとビールが好きになりますよ。
国内外で人気のビアスタイルを知る
世界中で愛されるビアスタイルで代表的なビールをまとめました。
ラガー(Lager)世界中で最も一般的なビアスタイルであり、低発酵ビールの種類です。スッキリとした味わいとクリーンな仕上がりが特徴。エール(Ale)エールはラガーよりも高発酵のビールであり、よりフルボディでフルーティーな味わいが特徴。 ペールエール、IPA、ライトエールなどがあります。ヴァイツェン(Weizen)ドイツ発祥のビアスタイルで小麦が主原料です。フルーティーな香りとバナナやクローブのような特徴的な味わいがあります。スタウト(Stout)濃厚でローストした麦芽の風味が特徴のビアスタイルで、ダークな色合いとクリーミーな質感。チョコレートやコーヒーのニュアンスが感じられることがあります。サワー(Sour)酸味が特徴的なビアスタイルで、酵母や乳酸菌によって醸造。フルーティーで酸味があり、さまざまなフレーバーやベースビールによってバリエーションが可能です。
世界中で人気のビアスタイル | |
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ビアスタイル | 特徴 |
ラガー(Lager) | 世界中で最も一般的なビアスタイルであり、低発酵ビールの種類です。スッキリとした味わいとクリーンな仕上がりが特徴。 |
エール(Ale) | エールはラガーよりも高発酵のビールであり、よりフルボディでフルーティーな味わいが特徴。 ペールエール、IPA、ライトエールなどがあります。 |
ヴァイツェン(Weizen) | ドイツ発祥のビアスタイルで小麦が主原料です。フルーティーな香りとバナナやクローブのような特徴的な味わいがあります。 |
スタウト(Stout) | 濃厚でローストした麦芽の風味が特徴のビアスタイルで、ダークな色合いとクリーミーな質感。チョコレートやコーヒーのニュアンスが感じられることがあります。 |
サワー(Sour) | 酸味が特徴的なビアスタイルで、酵母や乳酸菌によって醸造。フルーティーで酸味があり、さまざまなフレーバーやベースビールによってバリエーションが可能です。 |
上記はほんの一部のビアスタイルですが、ビールの世界には150種類以上のビアスタイルが存在します。
ビアスタイルをもっと知りたい方は、下記を参考にしてくださいね。
関連記事▼ビールは世界で150種類以上!知っておきたいビアスタイルのこと。
ゴールデンエールを樽で楽しむ
ゴールデンエールをさらに楽しむためには、ビールサーバー付きの樽生がおすすめです。樽生ならいつでも新鮮なビールが飲めて、お家でパーティーが楽しめます。持ち運びができるサイズなので、アウトドアでも楽しめますよ。
ビールの縁側は、日本全国に存在する小規模醸造所からクラフトビールが直接届く「産直型」通販サイトです。
専用のポンプがあれば、樽にセットするだけでOK。樽は欲しいときだけ注文可能なので、さまざまなビアスタイルを楽しめます。また、配送料込みの料金設定もわかりやすいこともおすすめポイント。
関連記事▼ビールサーバー付きの樽生ビールについて – おすすめの商品も解説
>>飲ん樽(専用樽)
まとめ
ゴールデンエールは、明るい金色と豊かな麦芽の風味が特徴のビアスタイルです。上面発酵によって醸造され、フルーティーで芳醇な香りを持ちます。
バランスの良い味わいは、揚げ物やグリル野菜、チーズなどの料理にも相性抜群。美味しい料理とともにマリアージュを楽しむのも良いでしょう。
ビールの縁側では、全国のブルワリーからクラフトビールを豊富に取り揃えています。ゆっくり家飲みを楽しんだり、みんなでワイワイ楽しんだりと好きなときに好きなブルワリーからビアスタイルを選んでみてはいかがでしょうか。
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