いま流行のクラフトビールには「甘いビール」がたくさんあります。
ビールは苦いものだけではありません。見た目も香りもジュースのようなフルーティなビールから、スイーツ感覚で楽しめるビールまで!美味しくて飲みやすい、人気の甘いビールを紹介します。
目次
- 1 甘いビールの特徴
- 2 甘いビールができる仕組み
- 3 甘いビールの選び方
- 4 おすすめの甘いビール10選
- 4.1 おすすめ①:【アーチブルワリー】甘い罠
- 4.2 おすすめ②: 【 Y.Y.G. Brewery 】 Yoyogi Amber ale
- 4.3 おすすめ③:【丹後王国ブルワリー】 ヴァイツェン
- 4.4 おすすめ④:【いわて蔵ビール】柿のスタウト(和のフルーツエール)
- 4.5 おすすめ⑤:【REVO BREWING】『KINACO』
- 4.6 おすすめ⑥:【泉佐野ブルーイング】ヴァイツェン
- 4.7 おすすめ⑦:【米沢ジャックスブルワリー】ゴールデンエール
- 4.8 おすすめ⑧:【カルテットブルーイング】レゾナンス ウィート
- 4.9 おすすめ⑨:【NikkoBrewing】Nikko Belgian Beer Deux ~ベルジャンホワイト~
- 4.10 おすすめ⑩:【胎内高原ビール】吟籠WHITE
- 5 甘いビールをさらに美味しく飲むには
- 6 まとめ
甘いビールの特徴
甘いビールとは、ビール特有の味でもある苦味が少ないビールのこと。
代表的なものが、甘い果実や果汁を使った「フルーツビール」です。
クラフトビールでは、桜餅やアップルパイなどの味に似せた、個性的なスイーツ風味のビールもつくられています。原料にフルーツや糖類を使わなくても、甘さとフルーティさが感じられるビールもあります。
小麦ビールの「ヴァイツェン」は、小麦由来のまろやかな甘さと、酵母によるバナナのようなフルーティな香味が感じられます。
甘いビールができる仕組み
甘いビールができるのは、原料や製法にあります。
フルーツビールは、果実と一緒に麦汁を仕込み発酵させる方法と、出来上がった麦汁に果汁を加える方法があります。
後から果汁を加えてつくるビールは、よりフルーツの甘さがあり、ビール特有の苦味もおさえられます。
アルコール度数も低くなるので、強いお酒が苦手な人にも飲みやすいでしょう。
フルーツや糖類を使用しなくても甘さを感じるビールには、麦芽由来の甘みがあります。
ビールの甘さは、酵母に取り込まれずに残った多糖類などによっても形成されます。イギリス発祥のエール系のビアスタイルは、麦芽によるカラメル風の甘さが特徴です。
甘いビールの選び方
クラフトビールでは、地域の特産や季節の果物を使ったフルーツビールがたくさんあります。
食事からデザートまで、幅広いペアリングが楽しめるのも甘いビールならでは。
甘いもの好きなら、ぜひ試しておきたいのがスイーツ系のビールです。
クラフトビールには、和菓子などをイメージしてつくられた個性的なビールもあります。
デザート感覚で、そのまま飲むことはもちろん、アイスにかけて、アフォガード風に楽しむこともできます。
小規模醸造所からは、新しいアイディアのビールが次々と登場しているので、販売サイトの売れ筋ランキングもチェックしておきましょう。
おすすめの甘いビール10選
おすすめ①:【アーチブルワリー】甘い罠
アーチブルワリーの『甘い罠』は、山口県周防大島産の完熟すももを使ったフルーツエールです。
すももは、地元の周防大島の観光農園「みらいガーデンファーム」が生産したもの。
有機肥料・低農薬栽培のこだわり素材です。アルコール度数はやや高めの7%。フルーティな香りと飲み口で、名前の通り「甘い罠」にハマってしまいそうな魅惑のエールに仕上がっています。
岩国の中心市街地で、少量多品種のクラフトビールを製造しているアーチブルワリーでは、地元の食材を積極的に使い、小規模ならではの型にとらわれないビールづくりを行っています。
おすすめ②: 【 Y.Y.G. Brewery 】 Yoyogi Amber ale
Y.Y.G. Brewery(ワイワイジーブルワリー)の『代々木アンバーエール』は、じんわりと感じるトロピカルな香りと、後から来る力強い麦芽の香りと甘みが楽しめる、琥珀色のビールです。温度が上がるにつれて麦芽の余韻が感じられるので、じっくりと味わうのがおすすめ。もち豚のグリルなどのおつまみともよく合います。「インターナショナル・ビア・カップ2018」銅賞受賞の定番ビールです。ブルワリーの名前には、醸造所がある街の「Y(よ)Y(よ)G(ぎ)」の略と「わいわい、じっくりと」という意味もかけられているそうです。
>>【 Y.Y.G. Brewery 】 Yoyogi Amber ale
おすすめ③:【丹後王国ブルワリー】 ヴァイツェン
丹後王国ブルワリーの『ヴァイツェン』は、フルーティなバナナの甘い香りのビールです。
ヴァイツェンは、小麦を使った白ビール。ホップの香りも苦味も少なめで、小麦麦芽と酵母によるバナナのようなフルーティな香りとスパイシーさが特徴。
おすすめのペアリングは、辛口のカレーなどのスパイシーな料理です。
香辛料の辛さに、ヴァイツェンのフルーティでまろやかな味がよく合います。
「オーストラリアン・インターナショナル・ビア・アワード2018」銅賞、「ジャパン・グレート・ビア・アワード2019」銅賞を受賞した人気のビールです。
おすすめ④:【いわて蔵ビール】柿のスタウト(和のフルーツエール)
いわて蔵ビールの『柿のスタウト』は、岩手県一関産の柿を使った、ほんのり甘い黒ビールです。
原料には、甘さを引き出した干し柿を使用。柿の甘みは発酵し、味に奥行きを与え、濃厚な黒ビールに仕上がっています。
おすすめのペアリングは、リンゴパイやバニラアイス。ステーキなどの肉料理とも相性抜群!和のフルーツエールとして、大満足の一杯です。
いわて蔵ビールは、岩手県の企業5社で立ち上げた協同組合で、世嬉の一酒造の酒造りの技と、醸造士の知識と技術により生まれました。
これまで多くの国際大会での受賞歴がある実力派ブルワリーです。
おすすめ⑤:【REVO BREWING】『KINACO』
REVO BREWING(レボブルーイング)の『KINACO』は、王道のスタウトをベースに、深煎りの京きな粉と沖縄産黒糖を使用した、ほんのり甘い黒ビールです。
和菓子のような素材でつくられるビールは、まるで、飲む信玄餅!甘みの残る製法や乳糖により、ほんのりとした甘さがあり、きな粉の豊かな香ばしさもしっかりと感じられます。
アルコール度数は低めの5%。食後のデザートとしての一杯や、バニラアイスとのペアリングもおすすめです。
横浜湾岸エリアにブルワリーレストランを構えるREVO BREWINGでは、飲んだ人の「特別な一杯」になるような、個性が光るビールをつくっています。
おすすめ⑥:【泉佐野ブルーイング】ヴァイツェン
泉佐野ブルーイングのヴァイツェンは、泉佐野ブルーイング醸造責任者が追求したこだわりのヴァイツェンで、バナナを感じさせるフルーティーな香りとトロンとした味わいが特徴です。
ヴァイツェンとは、最近日本で人気があるドイツの定番クラフトビールで、バナナのような香りが特徴的な白ビールです。飲みやすくて泡立ちが良く、濃密な舌触りが魅力。
持ち前の泡持ちを活かせる造りになっているヴァイツェングラスに注いで飲むのが、おすすめです。お寿司やお刺身といった薄味の日本食と合わせても美味しく味わえます。
アルコール度数は5%と飲みやすいので、アルコールにそこまで強くない方でも楽しめるはずです。
おすすめ⑦:【米沢ジャックスブルワリー】ゴールデンエール
米沢ジャックスブルワリーのゴールデンエールは綺麗な黄金色をしたエールビール。
柑橘系の香りがほのかに香り、飲み口がさわやかなのでクラフトビールをあまり飲んだことがない初心者にもおすすめです。
アルコール度数5%、IBU19でジャパン・グレートビア・アワーズ2020銅賞を受賞しています。
米沢ジャックスブルワリーは2018年にオープンした新しいマイクロブルワリーで、山形県米沢市南部の田園地帯に所在しています。
地元の穀物や果物、副原料を使用したオリジナルビールを味わえますよ。
おすすめ⑧:【カルテットブルーイング】レゾナンス ウィート
カルテットブルーイングのレゾナンス ウィートは、アメリカンスタイルの清々しい小麦のエールに、ドイツ産のモルト、ホップ、イーストでアクセントが加えられた発泡酒です。
ケルシュイースト由来のほのかなフルーティさが特徴で、フローラルでありながら、フレッシュでハーブを感じさせるホップの香りが楽します。
アルコール度数は4.8%、IBU25なので、アルコール度数が高いお酒が苦手な方や、苦味を理由にビールを遠ざけている方に、ぜひ試していただきたい一品です。
おすすめ⑨:【NikkoBrewing】Nikko Belgian Beer Deux ~ベルジャンホワイト~
NikkoBrewingのNikko Belgian Beer Deux ~ベルジャンホワイト~はフルーティなアロマが魅力的なベルジャンスタイルのビールです。
小麦由来の滑らかな口当たりと爽やかな酸味が特徴で、コリアンダーとオレンジピールのスパイシーなアクセントによって全体が引き締まり心地よい風味になっています。
NikkoBrewingは栃木県日光市にあるブルワリーです。地元で活躍していたブルワリーの廃業をきっかけに2018年に設立されました。
奥日光の美しい水とブルワーが自ら拡大培養した酵母を使用してクラフトビールを製造しています。
>>【NikkoBrewing】Nikko Belgian Beer Deux ~ベルジャンホワイト~
おすすめ⑩:【胎内高原ビール】吟籠WHITE
胎内高原ビールの吟籠WHITEは、本場ドイツからマイスターを招き、厳選された原材料を使って丁寧に醸造された新潟自慢のプレミアム・クラフトビール。
原料に新潟県産コシヒカリと4種類の柑橘系ホップを使用しており、お米を想わせるほのかな味わいと華やかな香りが特徴の、苦味がないフルーティーなビールです。
お米の風味が感じられるため、和食などの淡くて繊細な味わいの料理とペアリングするのがおすすめ。魚介類も合うので、刺身や寿司、煮浸しなどをおつまみにしてみても良いですよ。
石川酒造は国の登録有形文化財に指定された建造物を有する歴史ある酒造なので、ぜひ手軽に味わえない歴史のつまった味を感じてみてください。
甘いビールをさらに美味しく飲むには
お気に入りの甘いビールを見つけたら、できる限り美味しく味わいたいですよね。
ここからは甘いビールをさらに美味しく飲むポイントをご紹介していきます。
前日に冷蔵庫に入れて冷やす
甘いビールをさらに美味しく飲むコツはなんと言ってもビールをしっかりと冷やしておくことです。
ただし冷やせば冷やすほど美味しくなるというわけではありません。
ビールが冷たすぎると舌の感覚が鈍くなり、ビール本来の味を感じられなくなることがあります。
一般的に、ビールが美味しく飲める温度の目安は6〜8℃とされています。
もちろんビールの種類や好みによって一番美味しいと感じる冷たさも異なるので、色々と試してみるのも良いでしょう。
グラスに注いで飲む
ビールを缶のままではなく、グラスに注いで飲むことで、より美味しく味わうことができます。
缶からグラスに注ぐことで炭酸が程良く抜けてマイルドな味わいに。
また、グラスは缶よりも飲み口が広いので、グラスに注いで飲んだ方がビールの香りをより強く感じることができ、おすすめです。
ビールと一緒にビールを注ぐグラスも事前に冷蔵庫で冷やしておくと、さらに美味しく飲むことができますよ。
甘いビールに合うおつまみを用意する
甘いビールと一口に言っても様々な種類が存在します。
すっきりとした味わいのラガービールは、どんなおつまみにも合います。特にしっかりとした味や少し辛い食べ物との相性が良いので、ソーセージ、フライドポテト、ハム、メンチカツなどがおすすめ。
フルーティな味わいのエールビールには水炊き、酢の物、白身魚、果物、ナッツなどのあっさりとしたおつまみが合います。
コクのある黒ビールにはチーズ、ソーセージ、ハム、などの濃い味のおつまみやチョコレート、ドライフルーツなどの甘いおつまみがおすすめです。
まとめ
クラフトビールには、個性的な甘いビールがたくさんあります。
その味がつくられているのは何か、ビールを味わいながら、ぜひ商品詳細も見てみましょう。
ブルワリーのこだわりに、新たな発見があるかもしれません。
主原料の麦芽・ホップ・水だけでつくられているビールなら、製造方法の工夫で生み出される甘さに、驚きがあるでしょう。
苦いだけがビールではありません。ビールの奥深さや多様性にも触れられる。それが魅惑の「甘いビール」なのです。
クラフトビールといっても種類が豊富にあり、ホップの苦味や香りがクセになる「IPA」や、コクの深さが日本人に合う「ペールエール」などさまざまです。
売れ筋ランキングでは週間ランキングや、クラフトビールの種類別ランキングが分かり、最近のトレンドが把握できます。これまで知らなかったクラフトビールに出会え、嬉しい発見ができるはず。
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