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ポータービールはイギリス生まれ!飲み頃や黒ビールの基礎知識をご紹介

ポータービールはイギリス生まれ!飲み頃や黒ビールの基礎知識をご紹介

「ポータービール」はイギリス人だけではなく、日本でも人気のビールです。ポータービールは黒ビールですが、ほんのりとビターな風味が感じられて日本人好みのテイスト。

本記事では、ポータービールの基本的な知識や美味しく飲むコツ、世界の黒ビールスタイルについて詳しくご紹介しています。また、同じ黒ビールの「スタウト」の違いなども解説しているので、ぜひご覧ください。

この記事の監修者

ビールの縁側 編集部

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編集部メンバー全員が大のクラフトビール好き。


ポータービールはイギリス生まれの黒ビール

ポータービールはイギリス生まれの黒ビール

ポータービールは、18世紀初頭にイギリス・ロンドンで発祥したエールタイプの黒ビールです。

ロースト麦芽を使用しているため濃い色合いを持ち、コーヒーやチョコレートのような風味を感じられるのが特徴です。ここでは、ポータービールが生まれた経緯をご紹介します。

ポーター(Porter)の意味は?

ポーターという言葉は、ロンドンの市場で働く労働者である「ポーター」という職業に由来しています。この職業は、荷物や貨物を運ぶ仕事です。

ポータービールが生まれる前、「スリースレッド」と呼ばれる混合ビールが庶民の間で人気でした。このスリースレッドは「古いブラウンエール」「新しいブラウンエール」「ペールエール」を混ぜて作られる安いビールのことです。

このスリースレッドが人気を集めたことから、一つのビールとして「ポータービール」が誕生しました。

ポータービールが付けられた経緯には諸説があります。一つはポーターがこのビールを好んで飲んでいたことから「ポータービール」と名付けられた、もう一つはポータービールを運んでいたのがポーターだったからと言われています。

どちらにせよ、ポータービールはイギリス人にとって身近なものだったに違いありません。

どんな人におすすめ?

ポータービールは、「ゆっくり黒ビールの苦味を味わいたい」「エールビールが好き」「黒ビールに挑戦してみたい」といった方達におすすめです。

黒ビールが苦手だという先入観をお持ちの方でも、飲みやすいビールなのでぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。

ポータービールを美味しく飲むための基礎知識

ポータービールを美味しく飲むための基礎知識

ここからは、ポータービールをさらに美味しく飲むために、もう少しビールの味や香りなどを深掘りしていきましょう。

コーヒーのような苦味と酸味が特徴

ポータービールは、一般的にコーヒーやチョコレートのような風味を持ち、苦味や酸味が特徴とされています。

ポータービールにはカラメルモルトやチョコレートモルトなどを使用することがあり、これによって軽いロースト香や甘い風味が出るのです。

カラメルモルトは、麦芽を160〜200℃の高温で焙煎することで、ビールに甘みやスモーキー感、香ばしさや苦味を与えます。一方のチョコレートモルトは、160℃でしっかり焙煎するため、麦芽が黒く焦げているのが特徴です。

このことから、ポータービールは外観がダークブラウン〜ブラックとなり、焦げたような苦味を感じます。

>>黒ビールが黒い理由は?おすすめのビールや選び方について

飲み頃はぬるめの温度が基本!

ポータービールの芳醇なコクや苦味のある風味は、12〜14℃の温度でじっくりと味わいながら飲むことで楽しめます。

ポータービールのアルコール度数は4.4%〜6.6%と、やや高めが特徴です。アルコール度数の高いビールや濃い色のビールは、冷やしすぎないことで風味が引き立ちます。

特にポーターは温度が低いと、コクや風味が抑えられてしまう可能性があるので注意しましょう。

また、使用するグラスもポータービールの味わいを引き出すのに重要なポイントです。ペールエールやIPAなどのエール系ビールでよく用いられるパイントグラスやハーフパイントグラスは、香りや風味を豊かにするだけではなく、見た目の楽しみも提供してくれますよ。

おすすめは肉料理

ポータービールは苦味やチョコレートのような甘さも感じるため、肉料理との相性が非常に良いとされています。

また、牛肉の香り成分や味わいは、淡色のビールよりも、ポータービールや赤ワインのような濃い味わいと相性が良いです。

ここでは、ポータービールに合うおすすめの料理をご紹介します。

  • ローストビーフ:牛肉のジューシーさや旨味とマッチ
  • ハンバーガー:チーズやキャラメル化した玉ねぎをトッピンするとグッド
  • ビーフシチュー:コクのあるポーターは風味をより一層豊かに

食べ応えのある肉料理とポータービールは相性抜群です。この他にも、好きな料理と合わせて楽しい食事タイムにしませんか?

ポータービールはエールタイプの黒ビール。スタウトとどう違うの?

ポータービールはエールタイプの黒ビール。スタウトとどう違うの?

じつは、スタウトはポーターから派生したビールです。アイルランドのギネス社によってスタウト・ポーターが開発されました。

当時は、麦芽に税が課せられていたため、麦芽の税負担を軽減するために麦芽化されていない大麦を使用したことがきっかけだと言われています。

スタウトはポーターに比べて飲みごたえがあり、アルコール度数も高いのが特徴です。スタウトはペール麦芽を使用し、麦芽化されていない大麦を焙煎して色付けられています。

これにより、独特の苦味や香りが生まれ、ポーターとは違う飲みごたえを感じるでしょう。

>>スタウトビールとは?味の特徴や歴史について

世界中にある黒ビールのスタイルを知って飲み比べ!

世界中にある黒ビールのスタイルを知って飲み比べ!

ポータービールやスタウトだけではなく、世界中にはたくさんの黒ビールスタイルが存在しています。ここでは、シュバルツやデュンケル、ブラックIPAについて詳しく解説します。

シュバルツ

「シュバルツ」は、ドイツ語で「黒」を意味し、ビールの種類としても使われます。

ラガービールの一種であるシュバルツは、見た目は黒っぽい色をしており、濃くて苦いように感じますが、その味わいはすっきりとしており、コーヒーやチョコレートのようなアロマと、わずかにロースト麦芽の香ばしさを感じることが特徴です。

上面発酵ビールであるスタウトやポーターとは異なり、シュバルツは下面発酵ビール(ラガービール)に分類されます。

デュンケル

デュンケルは、ドイツ発祥のブラウン色に近いダークカラーのビールで、下面発酵で醸造されるビアスタイルです。

「デュンケル」はドイツ語で「濃い」という意味であり、その名の通り濃い色合いを持ちます。デュンケルビールの特徴として、麦芽をローストして焦がすことで生まれるカラメル風味が際立ち、ホップの苦みはあっさりとしていることが挙げられます。

ブラックIPA

ブラックIPAは、深煎りモルトを使用したIPA(India Pale Ale)のサブスタイルであり、黒ビールとIPAの特徴を組み合わせたビールです。

このスタイルのビールは、深煎りモルトがもたらすロースト風味が際立っています。同時に、IPA特有のホップの苦味も組み合わさっており、ホップとモルトの苦味を一緒に楽しめるのが特徴です。海外や日本のさまざまな地域で人気があります。

ポータービールをゆっくり楽しもう!まとめ

コーヒーやチョコレートのような風味を持つポータービールは、世界中から愛される黒ビールです。ポータービールの歴史や飲み頃、料理のペアリングなどを知ることで、もっと好きになるはず。

ビールの縁側では、ポータービールを含め全国のブルワリーからクラフトビールを豊富に取り揃えています。好きな場所で、好きなときにクラフトビールをタップから注いで飲める新しいライフスタイルをご提供しています。

黒ビールの種類も多数あるので、これを機に多くのビアスタイルに触れてみませんか?今しか飲めない数量限定のビールもありますよ。ぜひお気軽にお問い合わせください。

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