最近、よく耳にするようになった「クラフトビール」。スーパーやコンビニでも、販売されるようになり、身近な商品になってきています。 クラフトビールとは、簡単に言うと、小規模醸造所がつくるビールのこと。大手ビール会社が販売するビールとは、何が違うのでしょうか?地ビールとの違いは?話題のクラフトビールについて、学んでいきましょう。
目次
- 1 クラフトビールの起源
- 2 クラフトビールの定義
- 3 ラガー?エール?ビールの種類とクラフトビール
- 4 地ビールとクラフトビールの違い
- 5 普通のビールとクラフトビールの違い
- 6 クラフトビールの代表的な種類
- 7 クラフトビールを楽しむためのポイント
- 8 お気に入りを見つけよう!おすすめクラフトビール10選
- 8.1 (いわて蔵ビール)<ギフト対応可>飲み比べセット【瓶330ml×6本セット】
- 8.2 こビール ウエストコーストIPA【3L樽】
- 8.3 (南横浜ビール研究所)【5L樽詰め】看板ペールエール
- 8.4 (HINOBREWING) 【3L樽】ヤレヤレエール
- 8.5 (NORTH ISLAND BEER)【3L樽】WEIZEN<ヴァイツェン>
- 8.6 (胎内高原ビール)【5L樽】シトラヴァイツェン
- 8.7 (NikkoBrewing)【5L樽】THE NIKKO MONKEYS PREMIUM LAGER
- 8.8 (盛田金しゃちビール)【3L樽】金しゃちビールピルスナー
- 8.9 (CRAFTROCK Brewing)【3L樽】Holy Smoke
- 8.10 (高知カンパーニュブルワリー)【3L樽】ミルクマンゴーヘイジーエール
- 9 まとめ
クラフトビールの起源
ビール自体は5000年以上の歴史があり、ドイツやベルギーを中心としたヨーロッパから広まったものですが、クラフトビールの起源は、アメリカにあります。1970年代のアメリカで、大手ビール会社がつくる画一化された味のライトラガーとは異なる、じっくり味わう昔のレシピを使ったビールを復活させたことから始まりました。アメリカでは、自宅でビールをつくることができるホームブルーイングが解禁となったことも手伝い、小規模醸造所が爆発的に増加して、クラフトビール文化が発展したのです。
クラフトビールの定義
アメリカには「クラフトビールの定義」があり、「小規模」「独立」「伝統」の3条項で始まりました。これは、時代の流れと共に変更され、現在では、さまざまな副原料や製法でつくられた個性的なビールも含まれるようになっています。日本でも同様に、業界団体による「クラフトビールの定義」があり、大資本の大量生産のビールから独立したビールづくりを行なっていることや、1回の仕込単位が20キロリットル以下の小規模な仕込みであることなどが、定められています。
ラガー?エール?ビールの種類とクラフトビール
ビールの種類は、発酵方法によって大きく2つに分類されます。下面発酵の「ラガー」と、上面発酵の「エール」です。さらにその下に、発祥国や原料、製法、香味などの特徴で、細かくスタイルが分けられます。ビアスタイルを把握していれば、ビールを選ぶ際に、どんな味かを推測しやすくなります。ビアスタイルはたくさんあるため、すぐに覚えるのは大変ですが、ラガーとエールの違いを知っておくだけでも、自分好みの味の傾向がつかめるでしょう。
ラガーとエールの違いについては下記のコラムでも解説していますので、併せてご覧ください。
>>エールとラガーの違いは?ビールの種類を知って飲み比べしよう
クラフトビールに多い「エールビール」
「エールビール」は、豊かな味わいと香りが特徴で、じっくりと味わうビールです。歴史が古く、イギリスでは中世以前から「エール」と呼ばれるビールがありました。常温程度で発酵し、発酵の際に発生する炭酸ガスの泡とともに表面に浮かび上がる「上面発酵」でつくられます。発酵期間も3〜5日程度と短く、効率良くつくれることから、小規模醸造所のクラフトビールに多い製法です。原料の幅も広いため、地元の農産物を使ったオリジナリティあふれる地ビールが生み出されています。世界的にも、大手メーカーがつくるラガービールの人気に押されてしまう時代もありましたが、近年のクラフトビールブームによって、エールビールは見直されています。日本でも、知られていなかったビールの美味しさによって、新たなブームが起きています。
ピルスナーで知られている「ラガービール」
「ラガービール」は、すっきりとした飲み口と爽快感のある、のどごしが特徴のビールです。15世紀のドイツ南部で誕生した製法で、低温で長期熟成させることから「貯蔵」という意味のドイツ語 “LAGERN(ラーゲルン)” から名付けられました。発酵後期に酵母が凝集して底に沈む「下面発酵」でつくられます。大量生産に向いているため、日本の大手メーカーでつくられているビールのほとんどが、ラガービールの「ピルスナー」です。ピルスナーは、チェコのピルゼンで、ドイツ式のビールをつくろうとしたところ、水質の違いから偶然誕生したビールです。その美しく透き通った黄金色と真っ白な泡のビールは、人々を魅了し、今日では世界中で最も飲まれているビールといわれています。
【番外編】生ビールはどの種類になるの?
居酒屋やレストランなどのメニューで見かける「生ビール」という言葉。一般的に、サーバーから抽出した樽詰ビールをそう呼びますが、「生ビール」という種類があるわけではありません。これは、製造方法の違いのこと。「生ビール」に対するものには「熱処理ビール」があります。昔のビールづくりでは、ろ過によって酵母を完全に取り除く技術がなかったため、熱処理をして酵母を死滅させていました。そのため酵母をろ過する技術が登場すると、飲食店では、新鮮なイメージである「生ビール」が宣伝文句となったのです。現在、熱処理ビールは少なくなりましたが、ビールのパッケージには「熱処理」または「生ビール(非熱処理)」と表示されています。ピルスナーでも、黒ビールでも、熱処理をしていなければ「生ビール」なのです。
地ビールとクラフトビールの違い
「地ビール」も「クラフトビール」も、小規模醸造所がつくるビールのことです。日本では、1994年の規制緩和で、数多くの小規模醸造所が誕生しました。そこで、地域に根付いたビールとして呼ばれていたのが「地ビール」です。当時は、お土産や町おこしの要素が強く、一時的なブームで終わりましたが、その後、自分の手で個性的なビールをつくりたいという醸造家たちにより、手工芸品(craft)をたとえた「クラフトビール」という名前で、新たなブームが起きました。現在では、町おこしにとどまらず、海外のコンテストで受賞するビールもたくさんあります。日々、おいしさに磨きをかけて、こだわりを持ってつくり続ける。それが、職人の手による「クラフトビール」なのです。
地ビールとクラフトビールの違いについては下記のコラムでも解説していますので、併せてご覧ください。
参照元:
「クラフトビール(地ビールとは)」全国地ビール醸造者協議会(JBA)
普通のビールとクラフトビールの違い
みなさんがイメージする普通のビールは、大手ビールのような、黄金色で、クリアに透き通った、こんもりとした白い泡のビールかと思います。しかし、クラフトビールには、茶色や赤、まるでオレンジジュースのような、にごった色のビールまであります。味も普通のビールとは異なり、フローラルな香りがするものや、ブランデーのような奥深い味わいがするものなど多種多様です。その違いは、製法や使われている原料の幅広さにあります。世界中のビアスタイルを参考にしてつくるクラフトビールは、香りを楽しみながら、じっくり味わうお酒でもあるのです。
クラフトビールの代表的な種類
ビールの種類は「スタイル」と呼ばれ、150種類以上もあるといわれています。このスタイルをもとにしてつくられるクラフトビールは、伝統的な製法のものから、ブルワリーの個性でアレンジされたものまでさまざまです。ここでは、代表的なビールのスタイルを見ていきましょう。
IPA
「IPA(アイピーエー)」は、インディア・ペール・エールの略で、18世紀末頃のイギリスで、インドにペールエールを運ぶためにつくられました。長く過酷な航海のために、劣化を防ぐ役割のあるホップを大量に使い、アルコール度数を高めにしたといわれています。強いホップの香りと苦味が印象的で、熱狂的なファンが多いビアスタイルです。IPAには、苦味やアルコール度数を高めた「インペリアルIPA」や、トロピカル系のアメリカンホップの強い香りと、にごったオレンジ色が特徴の「ニューイングランドIPA」など、さらに細かいスタイルがあります。
ペールエール
「ペールエール」は、イギリス中部のバートン・オン・トレントで生まれたビールです。当時のビールはほとんどが濃色だったため、それよりも「淡い(ペール)」という意味で、ペールエールと呼ばれています。イギリスの伝統的なビアスタイルですが、後にアメリカに渡り、世界的に人気となりました。イギリス産ホップを使った「イングリッシュスタイル・ペールエール」は、刈草やアイスティーのような香りが印象的。「アメリカンスタイル・ペールエール」は、アメリカンホップのフルーティかつフローラルな香りが最大の特徴です。
>>ペールエールおすすめ10選!特徴や歴史、クラフトビールの基本もご紹介
ヴァイツェン
「ヴァイツェン」は、小麦麦芽を使ったドイツの伝統的な白ビールです。小麦と酵母による、バナナのようなフルーティーな香りと、苦味をほとんど感じない、やわらかな口当たりが特徴的です。小麦ビールならではの泡立ちと泡持ちの良さもあります。一般的なヴァイツェンは、酵母をろ過しないでつくる、濁りのある「ヘーフェヴァイツェン」ですが、酵母をろ過して透明に澄んでいる「クリスタルヴァイツェン」や、ロースト麦芽を使用した濃色系の「デュンケルヴァイツェン」などもあります。
ピルスナー
「ピルスナー」は、世界中で最も普及しているビールで、日本の多くのビールがこのビアスタイルです。透明感のある明るい黄金色に、真っ白な泡、ホップがきいた爽快な香味が特徴的です。1842年に現在のチェコのピルゼンで、ドイツのミュンヘンタイプの濃色ビールをつくろうとしたところ、偶然生まれたのが、この黄金色のビールでした。チェコの工芸品である透明なボヘミアングラスに注ぐと、美しい黄金色が引き立ち、大評判になったそう。そこから世界中に広まり、現在のビールの主流となっています。ゴクゴクのどごしを楽しむ定番のおいしさで、どんな料理にも合わせやすいビールです。
スタウト
「スタウト」は、黒ビールの代名詞ともいえる、ロースト麦芽のコーヒーのような香りと苦味が特徴のビールです。18世紀初めに、ロンドンで流行していたポーターがアイルランドに伝わり、アルコールを強化してつくったことがはじまりです。麦芽もホップもポーター以上に使用していたことから、「スタウト(強い)」という名前がついています。スタウトには、カキのエキスを入れてつくる「オイスタースタウト」や、チョコレート香が際立つ「スイートスタウト」など、個性豊かなバリエーションがあります。
フルーツビール
「フルーツビール」は、果実やフルーツ果汁を使ってつくられます。ベルギーでは、フランボワーズやカシスを使った伝統的なフルーツランビックが有名ですが、日本のクラフトビールでは、地元産のフレッシュなフルーツを使ったビールが人気です。桃やマンゴー、りんご、みかんなど、使用されるフルーツも多彩で、フルーツの香りは、ホップの風味に負けないくらいしっかりしていて、見た目もジュースのよう。甘くて飲みやすいことが、最大の特徴です。食事と一緒に飲むことはもちろん、食後酒として、ケーキやチョコレートなどのデザートとのペアリングまで楽しめます。
それぞれのビアスタイルが持つ「味」や「香り」「色」の違いは、製造方法や原料によるもの。「ビールづくりの基礎知識」を知っておくと、さらに自分に合ったビールが選べるようになります。
以下の記事では「クラフトビールの基本」をイラストやチャートを使い、わかりやすく解説していますので、ぜひ参考にチェックしてみてください。
【早見表】クラフトビールの種類とは?特徴や選び方について
クラフトビールを楽しむためのポイント
クラフトビールは五感で楽しむビールです。味や香りだけでなく、グラスに注がれるときの音や、立ち上がる泡の躍動感、美しく輝く色なども、美味しさを構成する要素です。ここでは、クラフトビールを最大限に楽しむためのポイントをまとめました。
目で見て「色」を楽しむ
みなさんが良く知るビールは、透き通った黄金色で、真っ白な泡がのったビールかと思いますが、クラフトビールは色の種類が豊富。琥珀色や赤銅色、黒色など、さまざまです。ビールの色は、原料や製造工程で生み出されます。ヴァイツェンなら、小麦麦芽や酵母による白濁した淡い黄色。ポーターやスタウトなら、焙煎麦芽による黒色など、見た目だけでもスタイルやビールの特徴がわかります。色の違いは泡にも表れますので、ぜひグラスに注いで、その違いを楽しみましょう。
鼻で「香り」を楽しむ
ビールの香りの楽しみ方は2通り。ひとつは、鼻で感じる「アロマ」です。まずは、缶を開けたときやグラスに注いだときに広がる香りを楽しみましょう。もうひとつは「アフターフレーバー」で、ビールを口に含んで飲んだときに、鼻から抜ける香りです。特に香りが特徴のエールを飲むときは、この2つを意識してみましょう。ビアスタイルによって、麦芽、ホップ、酵母など、原料のどれが強調された香りなのか、違いを感じることができます。
舌で「温度」や「味わい」を楽しむ
一般的な大手メーカーのビールは、ゴクゴクと「喉」で味わうものが多いですが、クラフトビールは「舌」で味わうビールです。すぐ飲み込んでしまうのではなく、口に含んでから、舌をぐるっと回転させると味がよくわかります。いつも飲んでいるビールも、のどごしだけでは感じられなかった味の違いに気づくでしょう。クラフトビールに多いエールは、常温に近いくらいが、よりおいしく飲めるといわれています。じっくりと時間をかけて飲むことで、温度変化による味の違いも楽しめます。
お気に入りを見つけよう!おすすめクラフトビール10選
個性豊かなクラフトビールは、とにかく味の種類が豊富。「何をどう選んでいいのかわからない」と思うかもしれませんが、基本的なビアスタイルを少し覚えておくだけでも、自分に合ったビールに出会えるようになります。ここでは、ビール好きなら飲んでおきたい、おすすめのクラフトビールを、ビアスタイルの特徴とともに紹介します。
(いわて蔵ビール)<ギフト対応可>飲み比べセット【瓶330ml×6本セット】
クラフトビール初心者なら、人気ブランドの「飲み比べセット」がおすすめです。代表的なビアスタイルがセットになっているので、まずは自分好みの味を見つけてみましょう。
いわて蔵ビールの『飲み比べセット』は、ブルワリーの定番ビールが一度に楽しめるセットです。ビアスタイルは、①ヴァイツェン、②ゴールデンエール、③IPA、④スタウト、⑤レッドエール、⑥ハーブスパイスビール(ジャパニーズハーブエール山椒)の6本。国内外のコンテストで受賞歴のあるビールを詰め合わせた、特別なセットです。色や香り、味わいもさまざまで、まだ知らなかった新しい味に出会うきっかけにもなるでしょう。ビール好きへのギフトとしても、おすすめです。
1995年に岩手県一関市で誕生した「いわて蔵ビール」は、地ビール解禁直後の第一次クラフトビールブームから愛され続ける実力派ブルワリーです。フラグシップビールの「ジャパニーズハーブエール山椒」は、ビアギークなら飲むべき1本ともいわれています。
(いわて蔵ビール)<ギフト対応可>飲み比べセット【瓶330ml×6本セット】
こビール ウエストコーストIPA【3L樽】
◎このビールのスタイル「ウエストコーストIPA」
アメリカのクラフトビールブームの火付け役ともなったビアスタイルが「IPA」ですが、そこから誕生したサブスタイルが「ウエストコーストIPA」です。クラフトブルワリーが多いアメリカ西海岸の発祥であることが名前の由来。本家イギリスのIPAよりアルコール度数が高く、アメリカ産ホップの強い苦味と華やかな香りが特徴です。
いわて蔵ビールの『こビール』は、岩手県の遠野産ホップIBUKIをベースに、アメリカ産アロマホップ「シムコ」「モザイク」「シトラ」などを使用した、限定醸造の「ウエストコーストIPA」です。ビールの名前にもなっている「こびる」とは岩手の方言で、ちょっと休憩や、おやつという意味。香り高いホップのアロマで、ちょっとゆったりしたい時にぴったりのビールです。ジャパン・グレートビア・アワーズ2022では、銀賞を受賞。フルーティで華やかなホップの香りで、揚げ物、鳥から、サワークリームなどのおつまみとのペアリングもおすすめです。
(南横浜ビール研究所)【5L樽詰め】看板ペールエール
◎このビールのスタイル「ペールエール」
「ペールエール」は、麦のコク、ホップの香りがバランスよく味わえる、イギリス発祥のビアスタイルです。近年のクラフトビールブームにより誕生した「アメリカン・ペールエール」は、アメリカ産ホップのフルーティかつフローラルな香りが特徴です。
南横浜ビール研究所の『看板ペールエール』は、さわやかで飲みやすい「アメリカン・ペールエール」です。ひと口飲めば、ブルワリーのファンになる。お店に来たらまずこれが飲みたくなるような一杯を目指してつくられたそう。スルッと飲めてしまう味わいは「わかりやすいおいしさ」を追求し、研究を重ね続けてきた結果。麦汁から渋みを取り除く製法と、ホップの品種ごとに投入タイミングを最適化し、何杯でも飲み進めたくなるドリンカビリティを備えています。ジャパン・グレート・ビア・アワーズ 2020では、金賞を受賞。まさにブルワリーの看板ビールです。クラフトビールを飲み慣れた人はもちろん、初めて飲む人にもおすすめです。
(HINOBREWING) 【3L樽】ヤレヤレエール
◎このビールのスタイル「アメリカン・ペールエール」
近年のクラフトビールブームで人気のビアスタイルが、アメリカ産ホップを使った「アメリカン・スタイル」です。イギリス発祥のビアスタイル「ペールエール」にも、派生系のサブスタイル「アメリカン・ペールエール」があります。アメリカ産ホップがもたらすフルーティかつフローラルな柑橘系の香りが最大の特徴です。
HINOBREWINGの『ヤレヤレエール』は、アメリカ産アロマホップ「シトラ」「モザイク」を使用した「アメリカン・ペールエール」です。軽めのボディに、柔らかなシトラの香りとモザイクのビタリング(苦味づけ)を効かせています。軽い飲み口と、薄くない苦味の効いたバランスのボディラインを求めてつくられたそう。ビールの名前は、ブルワリーのある滋賀県日野町で開催される「日野祭」のお神輿を担ぐ掛け声「ヤレヤレ!ドントヤレ!」から拝命。お神輿を担いだ後にゴクゴク飲める味わいと、飲み疲れしないライトな飲み口が楽しめます。
(NORTH ISLAND BEER)【3L樽】WEIZEN<ヴァイツェン>
◎このビールのスタイル「ヘーフェヴァイツェン」
「ヴァイツェン」は、小麦麦芽を使ったドイツの伝統的な白ビール。酵母をろ過しないでつくる、濁りのある「ヘーフェヴァイツェン」が一般的なスタイルです。「ヘーフェ」とは、ドイツ語で「酵母」の意味。酵母が残る無ろ過のヴァイツェンは、ヴァイツェン酵母の特徴でもある、バナナやクローブのような香りがより強く楽しめます。苦味成分であるホップの量がおさえられているため、一般的なビールのような苦味も少なく、飲みやすさがあります。初めてビールを飲む方にもおすすめのビアスタイルです。
NORTH ISLAND BEERの『WEIZEN(ヴァイツェン)』は、南ドイツスタイルの「ヘーフェヴァイツェン」です。原料の小麦には、ブルワリーの地元でもある北海道江別市産の「ハルユタカ」を使用。ヴァイツェン酵母が醸し出す、フルーティーな香りが特徴です。飲みやすい味わいで、お刺身などの魚料理や、あっさりした味付けのおつまみとのペアリングも最高です。
>>(NORTH ISLAND BEER)【3L樽】WEIZEN<ヴァイツェン>
(胎内高原ビール)【5L樽】シトラヴァイツェン
◎このビールのスタイル「ヴァイツェン」
日本のクラフトビールでもファンが多いビアスタイルが「ヴァイツェン」です。ヴァイツェン酵母のバナナのような香りと小麦由来のフルーティーな味わいが人気。泡立ちや泡持ちが良く、濃密な舌触りも楽しめます。
胎内高原ビールの『シトラヴァイツェン』は、柑橘系ホワイトビールの最高傑作ともいわれています。定番のヴァイツェンに、アメリカ産アロマホップ「シトラ」を使用。苦さと香りが特徴のホップですが、小麦麦芽によりマイルドで心地よい苦味が楽しめるそう。飲み口はフルーティ、喉を通った後に柑橘系ホップの香味が堪能できます。通常のヴァイツェンとはひと味違う、新感覚の白ビールです。新潟県胎内市にあるブルワリーでは、飯豊朝日連峰からの雪解け水(伏流水)を地下から汲み上げてビールづくりに使用しています。硬度は14度の超軟水。化粧水や赤ちゃんの飲料水などにも使用される天然水でつくられるビールは、やさしい味わいが特徴です。
(NikkoBrewing)【5L樽】THE NIKKO MONKEYS PREMIUM LAGER
◎このビールのスタイル「ボヘミアン・ピルスナー」
日本でもっともなじみのあるビアスタイルが「ピルスナー」です。「ラガー」とも呼ばれ、大手ビールを中心に、日本のビールの歴史を作ってきたスタイルでもあります。ピルスナーの発祥はボヘミア(現在のチェコ)のピルゼン。まさにピルスナーの元祖ともいえるスタイルが、発祥地を冠した「ボヘミアン・ピルスナー」なのです。
Nikko Brewingの『THE NIKKO MONKEYS PREMIUM LAGER』は、チェコ産のファインアロマホップ「ザーツ」を使用した「ボヘミアン・ピルスナー」です。モルト由来の芳醇なコクと甘みが感じられ、ザーツホップの華やかなアロマと上品な苦味のバランスの良さが特徴的。ブルワリーのある栃木県・奥日光の天然水を仕込み水として使い、何杯飲んでも飽きのこないビールに仕上がっています。ジャパン・グレートビア・アワーズ2020 銀賞、インターナショナル・ビアカップ2020 銅賞と、それぞれ「ボヘミアン・スタイル・ピルスナー」のカテゴリーで受賞歴がある実力派です。
>>(NikkoBrewing)【5L樽】THE NIKKO MONKEYS PREMIUM LAGER
(盛田金しゃちビール)【3L樽】金しゃちビールピルスナー
◎このビールのスタイル「ジャーマンスタイル・ピルスナー」
日本でおなじみの「ピルスナー」は、世界中で最も普及しているビールです。チェコで誕生したピルスナーは、各国や地域で進化しながら広がっていきました。そのドイツ版が「ジャーマンピルスナー」です。特にドイツ北部でつくられるピルスナーは、ホップの苦味が強くドライでシャープ。南部はホップの苦味はひかえめで、モルトの味わいが強い特徴があります。
盛田金しゃちビールの『金しゃちビールピルスナー』は、伝統的な「ジャーマンスタイル・ピルスナー」です。ゴールドの色合いに、きめ細かな純白の泡立ち。華やかなホップの香りとキレのいい苦味と深い味わいのビールです。飲み頃温度は9℃。普段冷蔵庫で冷やす温度が適温です。ビールを注ぐグラスも冷やすと、よりおいしく楽しめます。金色に輝くジャーマンスタイル・ピルスナーは、ドイツ風のソーセージやベーコン、ポテトなどのおつまみから、焼き魚や豚の生姜焼きなどの家庭料理まで、ペアリングのしやすさも魅力です。
>>(盛田金しゃちビール)【3L樽】金しゃちビールピルスナー
(CRAFTROCK Brewing)【3L樽】Holy Smoke
◎このビールのスタイル「スモークド・オートミール・フォーリンスタウト」
「スタウト」は、アイルランド発祥の黒ビールです。麦芽にせず焙煎した大麦(ローステッドバーレイ)の強い苦味が特徴的。スタウトの種類には、香ばしいコーヒーのような香りに、甘味とアルコール度数を強くした「フォーリンスタイル・スタウト」や、大麦麦芽にオーツ麦を加えてつくる「オートミール・スタウト」などがあります。
CRAFTROCK Brewingの『Holy Smoke』は、オリジナリティあふれる「スモークド・オートミール・フォーリンスタウト」です。開業当初につくられていた「Holy Smoke」のリニューアル版で、スモーク感は少し抑え、より一層チョコレート感やボディに厚みを持たせています。アルコール度数は7.0%と高めで、飲みごたえも抜群。複雑な香りを楽しむなら、少しぬるいくらいの常温程度がおすすめです。程よいスモーク感が心地よく、温度の変化とともにチョコレート、カラメル感が上がって来るので、ゆっくりと味わいたい一杯です。
(CRAFTROCK Brewing)【3L樽】Holy Smoke
(高知カンパーニュブルワリー)【3L樽】ミルクマンゴーヘイジーエール
◎このビールのスタイル「フルーツビール」
「フルーツビール」は、原材料にフルーツの果実や果汁を使ったビールです。近年のクラフトビールのトレンドでは、ほかのビアスタイルとのアレンジでつくられるフルーツビールが人気です。ジュースのように濁っている「ヘイジーIPA」や、甘味を強める乳糖(ラクトース)を使用した「ミルクシェイクIPA」に、南国フルーツを掛け合わせたスタイルもあります。見た目も味も、フルーツジュースのような感覚で、ビールが苦手な人でもおいしく飲めることも人気の理由です。
高知カンパーニュブルワリーの『ミルクマンゴーヘイジーエール』は、南国土佐育ちのマンゴーをふんだんに使用したフルーツビールです。皮や種のギリギリの部分までを使用し、よりマンゴーの味と香りが楽しめるようにつくられています。原材料には乳糖を使用し、苦味は控えめ。濁りのあるヘイジースタイルにすることで、名前のとおりミルキィなマンゴーのまったりとした飲み口と、リッチでフルーティな味わいが堪能できます。
>>(高知カンパーニュブルワリー)【3L樽】ミルクマンゴーヘイジーエール
まとめ
ふだん大手ビールにしか目が行かなかった人でも、じっくりとお酒コーナーを見てみると、クラフトビールに出会えるかもしれません。クラフトビールは、おしゃれなデザインの缶も多いので、直感でジャケ買いしたり、雰囲気で楽しむこともできます。お祝いや記念日などのギフトとしても人気がある商品です。代表的なビアスタイルは、飲み比べセットで販売されていることも多いので、お気に入りのブルワリーを見つけたら、そこから新しいビアスタイルに挑戦するのも楽しいでしょう。知れば知るほど、その魅力にハマっていく、それがクラフトビールの世界です。
「ビールの縁側」では、全国のブルワリーから直送のこだわりのクラフトビールを豊富に取り揃えています。好きな時に、好きなブルワリーから、好きな銘柄でお楽しみください!
クラフトビールといっても種類が豊富にあり、ホップの苦味や香りがクセになる「IPA」や、コクの深さが日本人に合う「ペールエール」などさまざまです。
売れ筋ランキングでは週間ランキングや、クラフトビールの種類別ランキングが分かり、最近のトレンドが把握できます。これまで知らなかったクラフトビールに出会え、嬉しい発見ができるはず。
またどのビールが自分好みなのかイマイチわからない方のために、「飲み比べセット」をご用意しました。きっとあなたのお気に入りの味が見つかりますよ。